2008年 09月 25日
COLLE Crystal Glass |
私たちは、旅も山もリピーターのタイプだ。
百名山を目指すより、同じ山の違う季節を選んでゆく。
1998年夏と2000年夏の終わり にトスカーナへ行った。
山岳都市の風景が気に入って、2回ともトスカーナが中心。
トスカーナの各都市に行くために必ずバスを乗り換えなければならない場所が
ポジボンジ(Poggibonsi)と言う町…。
その町のきつい坂を上がってゆくと、コッレ・デ・ヴァル・デルサ(Colle Val D'Elsa)
という都市がある。
バスの乗換えの待ち時間にちょっと寄ったのが最初。
今日はそのColleの町のお話。
…大きなガイドブックには載ってないような小さな町でクリスタルガラスが名産らしくガラス食器を扱っているお店が並ぶ。
観光客がほとんどいなさそうなその町はの~んびりした雰囲気。
クリスタルガラスは、細かい細工が施してありきらきらと輝いていて、ベネチアングラス同様ちょっと華やか過ぎて我々の好みには合わない感じ。
その中で町の外れにちょっと他の店のデザインとは違う物をおいてあるお店があった。
くにょ くにょ と どことして垂直の線のないグラスが目にとまる…その店の中でも異色な感じ。
イタリア語しか喋れないオヤジが、我々がじっと見ているワイングラスの
小さい方を指して「ビャンコ(白)」大きい方を「ロッソ(赤)」と説明してくれた。
「ミラノで”なんたらのカバン”買うよりはずっと(我々にとって)意味のある買物だね。」
…ということでめでたく日本の我家に到着したのがこれ↓
左が白ワイン用、右が赤ワイン用…「でもどっちだっていいんだよ」ともオヤジは言っていた。
引越しのときダンボールに「超大切な食器」と但し書きをしてサカイさんに運んでもらった。

ちなみに「BIBULO」というシリーズでAngelo Mangiarotti と言う方のデザイン。
有名なのかどうかはわかりません…けれど店のオヤジが「ローマでも買えるよ」と言っていた。その裏には「なにもこんな田舎まで買いに来なくても…」という思いがあったよう…。
ま、我々にとってはどこで買っても大した違いではなく…むしろディスカウントしてくれたし…
日本でも売っているっていうことなら話は違いますが。
くにょっ と曲がったところにぴたっと指がおさまり つかみやすく、全体的にガラスは厚いのですが口をつけるところだけ薄く作られていて口当たりもよい。
てなわけで、バス乗換えの場所と言うこともあり2000年もColleを訪れた。
相変わらず商売っ気なさそうに、そのオヤジは店を開けていた…。
やはり同じシリーズのグラスに目がいき「シャンパングラス」を今度は買うことに…。
シャンパンというよりはビールや白ワイン用に使っていますが。
よくよくみると微妙にそれぞれ形が違うような…。
グラス高さ20cmちょっと…ガラスの重さのバランスが絶妙で立っているのが不思議なほど。

包んでいるときに「私、こっちのグラス持ってるよ」と前回買ったグラスを指差したら
オヤジさん…日本人の客が以前も買いに来たことを思い出してくれたらしく、
「ちょっと待ってて」といって裏から持ってきて我々に差し出したのがこれ↓
わたしが「キャンドルスタンド?」と聞くと「ちがう指輪を置くのに使うのだ」
…と仕草を交えて教えてくれた。この「指輪スタンド」をおまけにつけてくれた。
なんだかたまらなく嬉しかったエピソードだ。
これを見るたび、やはりおもいだす。

旅と言うのは名所もさることながら、こんなことを印象深く覚えているものです。
……………
そうそう…
我々はサッカー ワールドカップ フランス大会のフランスVSブラジルの決勝戦を
サン・ジミニアーノのホテルでTV観戦した。
ホテルの受付のおねーさんにチャンネルと時間を聞いて…
(おねーさん「えーっと何チャンネルだったっけ…」みたいな感じで新聞のTV欄を見てくれた。どうもイタリア人は自国が敗れてしまうとすっかり関心が薄れてしまうようで…)
夕食後、観戦用の「ワイン」とつまみの「生ハム」なんか買い込んで…
準備万端。
なのにすっかり酔いが回って寝てしまい目が覚めたときにはフランスが勝利に沸いていた…
それまでとてつもなくブラジルが強く見えていたので不思議でならなかったなぁ…。
百名山を目指すより、同じ山の違う季節を選んでゆく。
1998年夏と2000年夏の終わり にトスカーナへ行った。
山岳都市の風景が気に入って、2回ともトスカーナが中心。
トスカーナの各都市に行くために必ずバスを乗り換えなければならない場所が
ポジボンジ(Poggibonsi)と言う町…。
その町のきつい坂を上がってゆくと、コッレ・デ・ヴァル・デルサ(Colle Val D'Elsa)
という都市がある。
バスの乗換えの待ち時間にちょっと寄ったのが最初。
今日はそのColleの町のお話。

観光客がほとんどいなさそうなその町はの~んびりした雰囲気。
クリスタルガラスは、細かい細工が施してありきらきらと輝いていて、ベネチアングラス同様ちょっと華やか過ぎて我々の好みには合わない感じ。
その中で町の外れにちょっと他の店のデザインとは違う物をおいてあるお店があった。
くにょ くにょ と どことして垂直の線のないグラスが目にとまる…その店の中でも異色な感じ。
イタリア語しか喋れないオヤジが、我々がじっと見ているワイングラスの
小さい方を指して「ビャンコ(白)」大きい方を「ロッソ(赤)」と説明してくれた。
「ミラノで”なんたらのカバン”買うよりはずっと(我々にとって)意味のある買物だね。」
…ということでめでたく日本の我家に到着したのがこれ↓
左が白ワイン用、右が赤ワイン用…「でもどっちだっていいんだよ」ともオヤジは言っていた。
引越しのときダンボールに「超大切な食器」と但し書きをしてサカイさんに運んでもらった。

有名なのかどうかはわかりません…けれど店のオヤジが「ローマでも買えるよ」と言っていた。その裏には「なにもこんな田舎まで買いに来なくても…」という思いがあったよう…。
ま、我々にとってはどこで買っても大した違いではなく…むしろディスカウントしてくれたし…
日本でも売っているっていうことなら話は違いますが。
くにょっ と曲がったところにぴたっと指がおさまり つかみやすく、全体的にガラスは厚いのですが口をつけるところだけ薄く作られていて口当たりもよい。
てなわけで、バス乗換えの場所と言うこともあり2000年もColleを訪れた。
相変わらず商売っ気なさそうに、そのオヤジは店を開けていた…。
やはり同じシリーズのグラスに目がいき「シャンパングラス」を今度は買うことに…。
シャンパンというよりはビールや白ワイン用に使っていますが。
よくよくみると微妙にそれぞれ形が違うような…。
グラス高さ20cmちょっと…ガラスの重さのバランスが絶妙で立っているのが不思議なほど。

オヤジさん…日本人の客が以前も買いに来たことを思い出してくれたらしく、
「ちょっと待ってて」といって裏から持ってきて我々に差し出したのがこれ↓
わたしが「キャンドルスタンド?」と聞くと「ちがう指輪を置くのに使うのだ」
…と仕草を交えて教えてくれた。この「指輪スタンド」をおまけにつけてくれた。
なんだかたまらなく嬉しかったエピソードだ。
これを見るたび、やはりおもいだす。

……………
そうそう…我々はサッカー ワールドカップ フランス大会のフランスVSブラジルの決勝戦を
サン・ジミニアーノのホテルでTV観戦した。
ホテルの受付のおねーさんにチャンネルと時間を聞いて…
(おねーさん「えーっと何チャンネルだったっけ…」みたいな感じで新聞のTV欄を見てくれた。どうもイタリア人は自国が敗れてしまうとすっかり関心が薄れてしまうようで…)
夕食後、観戦用の「ワイン」とつまみの「生ハム」なんか買い込んで…
準備万端。
なのにすっかり酔いが回って寝てしまい目が覚めたときにはフランスが勝利に沸いていた…
それまでとてつもなくブラジルが強く見えていたので不思議でならなかったなぁ…。
by baru-nishio
| 2008-09-25 12:43
| イタリア・海外 旅の記録
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