2007年 09月 02日
辛ーい、ブータン土産 |
7月のある日、ながーい筒の宅急便が届いた。
ブータンの旅から戻ったばかりのYさんから、、、
改訂版 ブータン全土の航空地図が発売され、それを送って下さったのだ。
だがこの荷物…ブータンの飛行場を降りるとする…”あの”におい・・・がする。
筒の中から、出てくる出てくる ビニール袋に小分けにされたもの、、、
なんだかアブナイ「ヤクの密輸風」の包装なのです。
さっそく御礼のメールを…すると、
「あのようなモノを喜んでくださるのは、ま、お宅様と I さん位でしょう(⌒_⌒)」
…とお返事が返ってまいりました。感謝感激。
出てきたモノ、、、ブータンの辛ーい品々。
町のあちこちで週末開くマーケットで必ずお目見えする。
「ブータンチリ(唐辛子)」
ブータンの料理には欠かせない。
食べたいなぁ
「パクシャパー」(注1)に
「エマ・ダツィ」(注2)
「ブータンチリ(粉末)」
独特の香りがする。
ブータンではよくこれで「イヅィ」(注3)を作る。
「花椒(ホワジャオ)実」…と中国語では言うのでしょうか?
日本の山椒とかなり違う香りと味。
齧ると”しびれる”感じ
ブータンに居た頃、働いていた役所の食堂で「花椒実」が入っている「トゥクパ」(うどん かな)が私の大好物だった。
初めて食べた時は、ものすごいしびれに驚いたが、慣れるとこれが寒い日など、体が温まる。
お昼時間近くになると食堂の奥の厨房に入って、ストーブに張り付いて仲間とよくほおばった。
そうそう、、、食堂のおばさんが作る「モモ」(いわゆる餃子)もおいしかった。
でも、ある日突然 亭主とけんかをして実家に帰ってしまった。
食堂は「臨時休業」…そのときは本当に残念だったなぁ。
どの国でも、「家庭の味」というのがあって少しづづ味が違う。
何年か前、我家にブータンの友人が2人遊びに来て「トゥクパ」を作ってくれたのだが、作り方が違うのかモメていた(笑)
我々は、久しぶりにブータン料理を味わい本当に幸せだったけれども…。
「花椒実」は、四川料理にもよく使われる。
ま、四川の隣は東チベットでチベットの南はブータンなので同じ食材が流通していても不思議はないですね。
代表的なのが「麻婆豆腐」だ、我家でもよく作る。
「花椒実」は日本でも手に入るが、それよりこれは 香りも味もキョーレツな感じがする。
それにしてもこの「いただき物」けっこう持ちそうな量であります・・・
普段、ブータン料理をほとんど家で作りません。
何度か作ったことはあるのですが、「どうも違う…あの味じゃない」
なのです。 ですが、再挑戦してみようかな?
なぜ 7月の話を今になって書いたのは、実は昔撮ったブータン料理の写真を探していたのです。
結局今のところ見つかりません(泣)
景色や寺院、現場の写真、集合写真…といったものは意識してるのでよく撮ったのですが、自分の暮らしに関する何気ない写真が余りないのです。
本当に残念なことです。
料理の解説を載せますが、詳しくは「地球の歩き方 ブータン」(’07~’08版P24~27)などを参照ください。絵がないと想像難しいだろうなぁ、、、
そして、もし差し支えなければ、写真提供をしてくださる方がおられましたらぜひぜひお知らせください。
(注1)
「パクシャパー」…チリ=唐辛子と豚肉と大根の煮込み、パーはご飯。基本は赤米です。
Yさんお勧めの「パクシャパ ラディ風」 レシピ はこちら
(注2)
「エマ・ダツィ」…チリ=唐辛子とチーズの煮込み、これにジャガイモやシイタケなどが入ったものがある。
(注3)
「イヅィ」…ブータンサラダ?トマト、たまねぎ、キュウリ などの切った野菜にカッテージチーズっぽいチーズとチリ=唐辛子を和えたもの。
「モモ」につけて食べたりもする。
「トゥクパ」「モモ」は、チベットから渡ってきたもの。
当時辛い物が大の苦手だった私には救いのメニュー。
※ どの料理もチリ=唐辛子が使われきっちり食べつくす。
スパイス ではない。野菜です。
夏は生を使用し、季節を外れると乾燥物を使う。
<加筆、訂正いたしました>
ブータンの旅から戻ったばかりのYさんから、、、
改訂版 ブータン全土の航空地図が発売され、それを送って下さったのだ。
だがこの荷物…ブータンの飛行場を降りるとする…”あの”におい・・・がする。
筒の中から、出てくる出てくる ビニール袋に小分けにされたもの、、、
なんだかアブナイ「ヤクの密輸風」の包装なのです。
さっそく御礼のメールを…すると、
「あのようなモノを喜んでくださるのは、ま、お宅様と I さん位でしょう(⌒_⌒)」
…とお返事が返ってまいりました。感謝感激。
出てきたモノ、、、ブータンの辛ーい品々。
町のあちこちで週末開くマーケットで必ずお目見えする。
「ブータンチリ(唐辛子)」
ブータンの料理には欠かせない。
食べたいなぁ
「パクシャパー」(注1)に
「エマ・ダツィ」(注2)
「ブータンチリ(粉末)」
独特の香りがする。
ブータンではよくこれで「イヅィ」(注3)を作る。
「花椒(ホワジャオ)実」…と中国語では言うのでしょうか?
日本の山椒とかなり違う香りと味。
齧ると”しびれる”感じ
ブータンに居た頃、働いていた役所の食堂で「花椒実」が入っている「トゥクパ」(うどん かな)が私の大好物だった。
初めて食べた時は、ものすごいしびれに驚いたが、慣れるとこれが寒い日など、体が温まる。
お昼時間近くになると食堂の奥の厨房に入って、ストーブに張り付いて仲間とよくほおばった。
そうそう、、、食堂のおばさんが作る「モモ」(いわゆる餃子)もおいしかった。
でも、ある日突然 亭主とけんかをして実家に帰ってしまった。
食堂は「臨時休業」…そのときは本当に残念だったなぁ。
どの国でも、「家庭の味」というのがあって少しづづ味が違う。
何年か前、我家にブータンの友人が2人遊びに来て「トゥクパ」を作ってくれたのだが、作り方が違うのかモメていた(笑)
我々は、久しぶりにブータン料理を味わい本当に幸せだったけれども…。
「花椒実」は、四川料理にもよく使われる。
ま、四川の隣は東チベットでチベットの南はブータンなので同じ食材が流通していても不思議はないですね。
代表的なのが「麻婆豆腐」だ、我家でもよく作る。
「花椒実」は日本でも手に入るが、それよりこれは 香りも味もキョーレツな感じがする。
それにしてもこの「いただき物」けっこう持ちそうな量であります・・・
普段、ブータン料理をほとんど家で作りません。
何度か作ったことはあるのですが、「どうも違う…あの味じゃない」
なのです。 ですが、再挑戦してみようかな?
なぜ 7月の話を今になって書いたのは、実は昔撮ったブータン料理の写真を探していたのです。
結局今のところ見つかりません(泣)
景色や寺院、現場の写真、集合写真…といったものは意識してるのでよく撮ったのですが、自分の暮らしに関する何気ない写真が余りないのです。
本当に残念なことです。
料理の解説を載せますが、詳しくは「地球の歩き方 ブータン」(’07~’08版P24~27)などを参照ください。絵がないと想像難しいだろうなぁ、、、
そして、もし差し支えなければ、写真提供をしてくださる方がおられましたらぜひぜひお知らせください。
(注1)
「パクシャパー」…チリ=唐辛子と豚肉と大根の煮込み、パーはご飯。基本は赤米です。
Yさんお勧めの「パクシャパ ラディ風」 レシピ はこちら
(注2)
「エマ・ダツィ」…チリ=唐辛子とチーズの煮込み、これにジャガイモやシイタケなどが入ったものがある。
(注3)
「イヅィ」…ブータンサラダ?トマト、たまねぎ、キュウリ などの切った野菜にカッテージチーズっぽいチーズとチリ=唐辛子を和えたもの。
「モモ」につけて食べたりもする。
「トゥクパ」「モモ」は、チベットから渡ってきたもの。
当時辛い物が大の苦手だった私には救いのメニュー。
※ どの料理もチリ=唐辛子が使われきっちり食べつくす。
スパイス ではない。野菜です。
夏は生を使用し、季節を外れると乾燥物を使う。
<加筆、訂正いたしました>
by baru-nishio
| 2007-09-02 13:13
| 飲む食べる/秋9/10/11
|
Comments(6)
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tokyomachiya at 2007-09-02 15:30
ソウルのナンデモンシジャン(南大門市場)で売っている唐辛子によく似ていますね。大きさも3種類くらいあり、好みで荒さを指定して挽いてくれるようです。辛いばかりではなく深い甘みもありました。
山椒でしびれを感じる麻婆豆腐・・・いいですね!
山椒でしびれを感じる麻婆豆腐・・・いいですね!
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maruto
at 2007-09-02 19:33
x
Yです!
こうしてみると、ウ〜〜〜ン かなり怪しげな荷物ですね(笑)
http://bhutan.fan-site.net/oisiimono.html にラディ風パク
シャパのレシピを掲載してありますので、ご興味がお有りの方はお試しください。
ブータンでは4人前などという少量を作ることがないので、このレシピ(レシピもなし)を記録してくださったK夫人はかなり苦労して・・・・
ブータンの唐辛子は入手困難ですので、韓国産のキムチ用唐辛子をお求め下さい。日本のはいけません、風味がありませんので。
こうしてみると、ウ〜〜〜ン かなり怪しげな荷物ですね(笑)
http://bhutan.fan-site.net/oisiimono.html にラディ風パク
シャパのレシピを掲載してありますので、ご興味がお有りの方はお試しください。
ブータンでは4人前などという少量を作ることがないので、このレシピ(レシピもなし)を記録してくださったK夫人はかなり苦労して・・・・
ブータンの唐辛子は入手困難ですので、韓国産のキムチ用唐辛子をお求め下さい。日本のはいけません、風味がありませんので。
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baru-nishio at 2007-09-03 09:51
tokyomachiyaさん
「唐辛子文化」を考えた時、アジア大陸全土に浸透しているのに極東アジアの日本にはあまり浸透してないことに気づきました。
やはり島国ですね。韓国は、大陸です。(モンゴルから伝えられた)
唐辛子は、とてつもない種類があるそうで…小さいものほど辛いらしいです。味も様々なのでしょうね。
「唐辛子文化」を考えた時、アジア大陸全土に浸透しているのに極東アジアの日本にはあまり浸透してないことに気づきました。
やはり島国ですね。韓国は、大陸です。(モンゴルから伝えられた)
唐辛子は、とてつもない種類があるそうで…小さいものほど辛いらしいです。味も様々なのでしょうね。
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baru-nishio at 2007-09-03 09:53
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by
maruto
at 2007-09-03 11:15
x
ブータンでいつから唐辛子が使われ、どこから来たかは判っていません。
以前唐辛子の研究者(某准教授・農学博士)に問い合わせましたら「僕のほうが知りたい(笑)」と仰有って、
「アジアの中ではインドには1542年に初めて伝えられているので、少なくともそれ以降。
しかし、インドからの食文化流入の影響が非常に小さい国なので、
インドから直接ではなく、遠回りして伝播したと考えられる。
ということで、早くても中国、東南アジアにトウガラシが広まった17世紀以降に、ブータンに入っていったのでしょう。」
というお返事でした。
以前唐辛子の研究者(某准教授・農学博士)に問い合わせましたら「僕のほうが知りたい(笑)」と仰有って、
「アジアの中ではインドには1542年に初めて伝えられているので、少なくともそれ以降。
しかし、インドからの食文化流入の影響が非常に小さい国なので、
インドから直接ではなく、遠回りして伝播したと考えられる。
ということで、早くても中国、東南アジアにトウガラシが広まった17世紀以降に、ブータンに入っていったのでしょう。」
というお返事でした。
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baru-nishio at 2007-09-06 19:11
marutoさん
重ね重ね、フォローありがとうございます。
重ね重ね、フォローありがとうございます。