土地探し考-２

「土地探し考-１」　つづきです。

私たちは、特別 急いではいなかったが しばらくすると
あの益子先生アトリエのような環境の土地が、
そう易々と見つかるものではないことをすぐ悟った。
「いい環境だなー」…と思うのは、長年すんでいる、売り地でない土地。

夏になると、「暑い」という理由で
土地めぐりウォーキングもやめてしまった。

暑さも遠ざかり過ごしやすくなったある日たまたま見ていたホームページが
今住んでいる場所の不動産広告だった。なんとなく惹かれ すぐ見に行った。

そんなものかもしれない。

ともかく緑が多く、静か 公園も多いその環境におどろきと感動。
予算を言うと、相応する土地をいくつか見せてくれた。
きっちり造成した物も見せてくれたが、メイン通りに面していて車がうるさそう…。

：今住んでいる土地 最初は雑木と雑草のヤブで覆われていた。電柱から向こうが我家の土地どこまでが1区画か最初見たときはよく解らなかった。

林間住宅地といわれる傾斜地の区画の大きい土地も見た、傾斜や方位で坪単価はいろいろ。造成はしていない（但し汚水、雨水、水道、ガス の配管のみ敷設スミ）雑木林のままの土地だ。
かえって、その方が 私たちの心を動かした。
その中で、比較的まだ傾斜のゆるい土地を最後に見せてもらった。
雑木林…極力木を残して小さく建てる。夢は膨らむが・・・
50坪の希望が30坪以上多い…予算内でも造成のかけ方でとんでもない価格になる。

家に帰って考える。造成済の土地と比較するも　あの環境が忘れられない。
「とにかく、この町で暮らしてみたいね。」と言う思いがあった。
結局 建築条件付も外れることがわかり 気づくと　年末には契約を交わしていた。

そんなものかもしれない…とおもう。つくづく…
その後の苦しみなど 知る由もないのだった。