10/9 軽井沢レイクガーデン 歴史編 |
2014.10.11.pm 軽井沢レイクガーデン 予告編
2014.10.17.pm 軽井沢レイクガーデン ①
2014.10.18.am 軽井沢レイクガーデン ②
2014.10.18.pm 軽井沢レイクガーデン ③
2014.10.19.am 軽井沢レイクガーデン ④
2014.10.19.pm 軽井沢レイクガーデン 歴史編
今回初めて軽井沢レイクガーデンを訪れて、その規模の大きさに どういう経緯でこのガーデンが出来上がったのか興味を持ちました。
最初は、2007年にオープンという話を聞いたので 最盛期を過ぎた軽井沢で経営難のゴルフ場跡を利用したのかな?などと勝手に想像していました。
というわけで、私自身整理の意味も込めまして、番外編 「歴史編」としてアップ。
色々とネットで調べてみると 実際は違っていて、この軽井沢レイクガーデンは、
以前レマン湖と呼ばれており50年前にリゾートプロジェクト「レイクニュータウン」の一端として完成した人造湖だったのです。
ここに参考にさせていただいた画像は この、「Lake Resorts Style」という
(株)レイクニュータウンの50th Anniversary パンフレットから転載しています。
この写真を見ると、避暑地として1世紀以上もの歴史を持つ軽井沢で開発へのエネルギーが伝わってきます。
レイクサイド全景・・・レマン湖の形状はあまり凹凸の変化がなく中心に丸い島があります。
島の中心に「アムール神殿」が作られたり、バブルの時代に向かって様々な建造物が作られていました。
今も残っているのは、アプローチ廻りの植栽とリノベーションをした管理事務所、ファッションビレッジ群くらいなのでしょうか? ほとんど残っていませんね。
私もこの時期に、大学のセミナーハウスなどもあり何度か軽井沢を訪れました。
信越線に乗って、横川で釜飯を買って(^^
・・・心躍る建築家の作った別荘群を見て廻ったものです。
その後、新幹線ができた関係もあり、このころの賑わいを失くしてしまいました。
今、軽井沢を訪れる人々は、ある意味この時期の賑わいを若いころ経験している人たちなのじゃないかなと、私の勝手な想像ですが、思うのです。
そうして、2007年「軽井沢レイクガーデン」として生まれ変わりました。
ガーデニングを楽しむ方々は、子育ても一段落した方々が圧倒的だとおもいます。そんな年代、軽井沢に若いころ頻繁に通ってくれた年代層を再び軽井沢に呼び寄せるため、ここをレイクガーデンとしてよみがえらせることを考えた。この「変革」は、ものすごい覚悟だったろうなぁとおもうのです。 このレイクサイドを作り替えた費用を考えても・・・すごい投資額かと想像します。
同じように八ヶ岳の「清里」も避暑地として賑わいのあった場所ですが、「萌木の村」として、ポール・スミザーさんにガーデンデザインを依頼し自然のあるフィールドとして生まれ変わったりしていますね。
以前からあったアムール神殿の島は、ウッドランドの部分だと思われ、
現在も起伏を利用していちばん高い部分からポンプで水をくみ上げて川のせせらぎが作られている…
石組みを連続させて風知草などが植栽されています。
ところで…ネットで調べていて、わたしが一番知りたかったことは
このガーデンをデザインしたのは誰なのだろう? ということと
このガーデンの施工とメンテナンスを請け負っている会社はなんというのだろう?
この2点でした、ローズガーデンの監修をしているのはローズ スタイリストの大野耕生さん とのことでしたが、この全体計画も大野さんなのでしょうか?凹凸のない湖と「アムール神殿」の建つだけの島をこれだけ変化のある、歩いていて飽きさせない園路によみがえらせた・・・また、監修するガーデンデザイナーがいくら素晴らしくても、手入れが行き届かないとこれだけの規模を美しく保つことは不可能だとおもうのです、このガーデンのコンセプトを守りつつ見事に作り上げているとおもいます、調べてみて確証が得られず すっごい気になっています(^^;
次回訪れたときに、スタッフの方にでも聞いてみようかと思っておりますが。
レイクサイド全景
右端に並ぶのが、ファッションビレッジ群
ここは、当時のまま今も残っています。
時代を感じさせるファサードのデザインですね…なるべく写真に入らないようにガーデンを撮影していたので、貴重な1枚(^^
勝手な希望を言えば、このファッションビレッジと湖の間に埋め立てなどをして 緑を植栽してくれたらもっと雰囲気が良くなるのですが…
今回行ったときには営業していない様子でした…アウトレットとかに押されて売り上げが伸ばせないのじゃないでしょうか?ちょっと時代の遺物みたいに見えてしまった。
大きい建物ばかり、、、個人より、会社で持っているという場合の方が多いのかな?
可能なら、一晩でもいいからここで過ごしたいっ、…と妄想(^^;
2015.07.10. 追記
2015.06.27. ここ 軽井沢レイクガーデンを再訪しました。
オフ会として・・・同行メンバーのinabayaさん が、軽井沢レイクガーデンについて、
ブログ で以下のようなコメントをされていました。
軽井沢レイクガーデン のバラの植栽、および 宿根草の植栽について
軽井沢観光協会 2012 美しい村特集 VOL.7 軽井沢レイクガーデン
薔薇の植栽については大野耕生さんを専属アドバイザーとしている。
そして宿根草の植栽については中沢まゆみさんを専属アドバイザーとしている。
宇藤カザンさんのシャンソン日記 2008・6・23 軽井沢レイクガーデンでは宿根草の植栽は中山園と玉川園芸、水生植物は浅見園が担当とあります。これは2008年の記事ですので2012年の観光協会の記事との関係はよくわかりませんが、この見事な宿根草植栽に関与しておられるところが少しわかりますね。中沢まゆみさんについては、わかりませ~ん。以上。
よくぞ、inabayaさん…ここまでたどり着いてくださいましたという感じなのですが、
そのinabayaさんの見解から、さらに以下のように「勝手に」私が想像してみました。
※ あくまで、想像の範囲です、あしからず。
まず、この「レマン湖」から「レイクガーデン」としての変貌の全体庭園計画については、リンクの「2012 美しい村特集 VOL.7 軽井沢レイクガーデン」から、このチーフと言われている「永井勉氏」を中心として何人?何団体? かで行われたと想像します。
造園会社の「中山園」「玉川園芸」「水生植物は浅見園」といったところが計画当初から関わっていたのではないでしょうか?
建築も同様ですが、庭園についても大きくなればなるほど、様々な人間が共同で進めてゆくことが必須です。
たとえ、永井さんが、全体庭園計画をしていなかったとしても、調整役「旗振り」としての役割はになっていたのではないでしょうか?
そのベースができたところで・・・大野耕生さんを専属アドバイザーに迎え、バラの選定と植栽がなされた。
そうして、どの時期からかはわかりませんが(少なくとも2012年以前)宿根草の植栽については「中沢まゆみさん」を専属アドバイザーとして、同じく宿根草の選定と植栽を行なっている。(現在も継続されている。)
メンテナンスについては、ガーデン内でメンテナンスをしているスタッフの方に、ちょっと伺ったところ、このガーデンのスタッフの方が「指示のもと」やっているということでした。
inabayaさんのコメント ⇓ にもあるように「経営主体は(株)レイクニュータウン」で行っていますね。
コメント内に、さらにリンクサイトをご紹介くださったので(ありがとうございます!)、ご興味がありましたらアクセスしてみていただければと思います。
とにかくも、inabayaさんのコメントを流用しますれば
「少なくともいろいろな宿根草について深い栽培知識があり、
このような垢ぬけた植栽デザインをされるということは
英国のガーデニングにも通じておられる方なのかもしれませんね。」
いずれにしても、植栽の狙いをわかっている人が多くいらっしゃらないと、あれだけ見事なガーデンにはならないよなぁと、おもいました。
ただなによりも、もともとのあのレマン湖から、この変化ある園路、ブリッジ、起伏などの骨格を作った最初の計画は本当によく練られていると思います。
それと、話は変わりますが、今回シーズン最盛期に訪れ、秋とは全然人の数が違うことに改めて驚きました。
秋は、ちょっとわびしげに思えた町もアウトレットの影響も含め賑わっていました。
なので上の方で「寂れたような雰囲気の記述」は、ちょっと書きすぎだったのかと反省しております。
もう、あえて訂正は致しませんが、ひとこと追記させていただきます。
以上 長ーーい追記でした。
http://lake-newtown.jp/karuizawa/karuizawanokaze/vol11.pdf
経営主体は(株)レイクニュータウンというところのようです。
http://lake-newtown.jp/
石井さんという方が社長でそのインタビュー記事
http://sakudaira.info/smartbiz/2013/06/30/株式会社レイクニュータウン 社長 石井千尋氏/
さらに詳細なリンクありがとうございます。
今度ぜひ、そのinabayaさんの検索術…ご伝授いただきたい思いです。
2代目石井社長の手腕により、将来を見据えた発想があってこそ!だったのですね。
納得です、ありがとうございました。
ところで、レイクニュータウンの物件をご購入検討してみたくなりませんでしたか?…毎朝、レイクガーデンを散歩~な日々…あこがれます。(冗談。