キッチンの露出度… |
キッチンカウンターを背にして振り返るとダイニングテーブルに座った家族の顔が
見える…そのテーブルは料理中の作業台にもなる。
料理中、そこで子供が今日あったことを話していたり、宿題を済ませていたり…
朝食はダイニングテーブル…夕飯はその先のちゃぶ台と言う感じ…。
そんな形がスタンダードの時代を通ってきた感覚の私自身は、
キッチンを「隠す空間」としてとらえる意識が薄いようにおもう。
吉村(順三)さんは、冷蔵庫さえも居間から見えないような台所のしつらいだったそう…。
居間からのキッチンの露出度を前述のキッチンを100%と考えれば、
おそらく0%に近いことでしょう…。
私の勝手な私見であえて書いてしまえば…(おゆるしを~)
永田(昌民)さんや田中(敏溥)さんは、20~多くて30%くらいで押える…。
伊礼(智)さんは…もう少し高い値でしょうか?
これは、もちろんクライアントの希望も時代の流れでも違うし、住宅の大きさによっても
全て違ってくることなので、ぜんぜん当てにはならないかもしれませんが。
手前の配膳カウンターがキッチンカウンターより15センチ高い。
とはいえ、右奥の冷蔵庫(それも、べたべた色々貼ってある)左奥の食器洗い機が丸見え。
窓、シンク前壁には、台所道具が釣り下がっていて、人によっては雑然と見えるかもしれませんね。私にとっては、お気に入りのものばかりなんですけれど…。
とにかく感覚は人それぞれでこれという答えのないものです。
我家に限ってのお話…
「お客さんが来たとき…」という想定はまったくしていません。
家の中まで上がってくる友人たちは限られていて、住んでいるままでもかまわない人ばかり。
それと、そういったことがあるのは年何回だろう?…と考えると 日々の暮らしを第一に
自分たちが、気持ちいいと思うもの…その尺度で暮らすこととおもっています。
でも、いいんです、キッチンは、そこに立って調理をするところ。整理整頓され、使い勝手がよいのが重要で、見てくれは二次的なものです。住んでいる人間は、キッチンを眺めるなんてことはしません。時には眺めて、愕然とすることもあるのですが(^_^;
居間と繋がっているとはいえ、くぼんだ所に整然と配置されていて
いかにも居心地のよさそうなまさに四角キッチンですね。
このワークトップと高さの同じ配膳カウンターでパン生地をバンバンと
こねてらっしゃるのでしょうか?
生活観のあるキッチンはむしろホッとしますよね。
そうそうキッチンを眺めて、私も愕然とすること…ありますね。
玄関から入ってすぐキッチンですが…
見られても、ま、いっか〜くらいの感じですね(笑)
リビングからは手元はすっぽり隠れています。
幼稚園児が遊びにくると、ようしゃなくキッチンに入ってきて
走り回っていますが、お母様方は遠慮されるみたいです。
(見ちゃっていいのかなあ、という感じ? あ、刃物類は見えない所に収納しています)
(…って、私はのぞき魔か…(苦笑)
伊礼さんのお施主さんって、比較的若い方のほうが多いのかな…
というのが、私の印象で だからキッチンが夫婦で使ってもたっぷり、
のびやかで、開放的なんだなぁ…と。
お若いお施主さんならお子さんも小さいし、独立のキッチンだと
目が行き届かなくて心配ですよね。
開放的でいていやなものは程よく見えない…
よねともさん宅キッチンはその典型ですね。
(%…は、伊礼さんの手前あまり勝手なこと言えないかもです(笑)
幼稚園児にとっては、興味津々でしょうねぇ…きっと。
でも、お母様方だって見てないフリを装いしっかりチェックして
自分のキッチンコーディネートの参考にしているに違いありません(笑)