月山・鳥海山を登る旅-3 |
※ あ…食事をしながらこの記事を読もうとされている方!
できれば食後をオススメします!(ウチの庭師からクレームが…)
私がまだ登山を始めた頃の山のトイレ事情は悲惨なものだった。
山小屋にトイレはあるものの 当然トイレットペーパーはなかったし、入る前に呼吸を止めてさっと済ませて出てしまいたいようなトイレばかりだった、、、
つい、だったら人影のない外でのトイレのほうがどれだけ快適か…と思ってしまうのだ。
しかし!私たちが土壌へ流した し尿…それが環境破壊を加速させてしまう…。
わかっているんです!わかっているんですけれど、、、
最近は百名山のブームもあってか各地の山のトイレが整備されて来ているなぁと思う。
トイレットペーパーはもちろん常備、お掃除も行き届いている。
国や地方団体からの予算も昔に比べれば多くおりているのかもしれない。
それでもやはり し尿を運びおろす人のことを思うとちょっと後ろめたい思いが、、、
昨年登った早池峰では「携帯トイレ」を持参してくださいとの呼びかけがされていて、登山口や山頂でも携帯トイレを販売していた。早池峰の環境破壊も深刻で、土壌にしみこんだ し尿で生態系が変わってしまっていると言う。
われわれは、登山口でトイレを済ませ下山までトイレはしないと決め登り始めた。
やはり「携帯トイレを使う…の図」を想像し妙な抵抗があったのだ。
登山中、水分補給も控えめに 下山間近にトイレに行きたくなり、下山すると速攻で案内所のトイレに駆け込んだりと やはりあまりいいことではなかったように思う。
今日見つけた『環境守る 携帯トイレ定着』という読売新聞の岩手地方版の記事(2008年9月11日付)を読んでみて 割と手軽に使えそうで これだったら「安心」を持つと言う意味でも携帯トイレを持参すればよかったなぁとおもったのだ。
そして今注目されているのが「バイオトイレ」なるもの。
今回の月山 仏生池小屋で入ったトイレがまさにそれだった。
用を済ませたあと脇にあるスイッチを押すと便器の下にある微生物のいるオガクズが内蔵のスクリューで撹拌され糞尿を分解してくれる。
臭いは全くしない。
トイレットペーパーのみ一緒に捨て、分解することが出来る。
ペーパーホルダーの上にはトイレットペーパーに含ませて便座を除菌できるクリーナーまで付いている。至れり尽くせり。
扉に貼ってあった
「バイオトイレ」の説明。
さらに詳しくはこちら
因みにこちらの商品はこれ
正和電工㈱さんの
「バイオラックス」
記事にもあるようにバイオトイレは大規模な工事が必要と言う。…ということは建設費用も半端じゃないと言うことで、、、
これだけ整ったトイレの使用料に¥100払うのは当然のことと私は感じのだが…。
読売新聞の記事を読んで私なりに考えてみたのだが、
「山には何一つ残して帰らない」ということが登山をする上で一番良いことと思うので 携帯トイレがもっと理解され広がってゆくことがベストだと思う。
ただ月山のように普段登山はしないが、信仰 参拝のため訪れる人などが多い山ではなかなかそれはうまく浸透して行かないように思ったのも事実である。
その点でバイオトイレはスグレモノだと思う。
ただ実際にコストや場所によって工事の難易度など制約があるので広がってゆくのにはもう少し時間がかかりそうな気はする。
こんにちは、
この記事を書いたあと調べてみると「バイオトイレ」を作っている会社も色々あって、富士山や各所の山で設置されてきていることがわかりました。
飯豊では、発電機を使わずに分解するのですね?さらにエコな発想のトイレすばらしいです。
遅ればせながら「山と建築」リンクさせていただきました。
古い記事に、反応していただきありがとうございます!