野反湖 エビ山を歩いた 番外編 |
コマツナギ マメ科 コマツナギ属(草本) でした。
こちらも見事な花色で道端に生えているもんとして不思議でなりませんでした。
さて、ちょっとしたアクシデントがありました。
登山の後半・・・なんだか背中がチクチクするなぁと思いながら歩いていました。枯葉か何かが入ったのかなという感じ。。。
車での帰路、車道沿いのキバナノヤマオダマキを撮影していたら、今度は首がチクッとなったので無意識につまんだら、なんと!マダニでした。
マダニは、生前ハチがよく散歩でくっつけてきていて、一度だけ吸われたことがあり、取るのに消毒液をつけながらやっと取ったことがあります。
なので、初めて見たわけではなかったのですが、さすがにプチパニック状態になりました。
マダニについて、私もそうでしたが意外と山をやる人たちにも認識されていないと感じたので、私の経験をここに記録として残しておこうと思います。ちょっと長いですが(汗
これは背中のやつもマダニかもしれないと、庭師(夫)に見てもらいました、、、、
案の定 居ました・・・背中のは刺されてから少し時間が経っているのか、つまんでも離れなかったそうですが、しばらくつかんでいるとぱっと離れたそうで、私の血を吸ってちょっと大きくなっていました(泣、1~2時間吸われていたと思います。
結局、首に2匹、背中に2匹、どこからかも1匹の計5匹も連れて歩いていました。
血を吸っていない状態の這っているときのマダニは、すばしっこくなく捕まえやすいので、とにかく見逃さないことが重要です。
後で思えば、後半に湖が良く見える木のベンチで休憩をしました。そのとき無意識に、首に巻いた汗をかいたタオルをその木のベンチに、ポンとおいていたそうです。←庭師談
その時汗の臭いからマダニがついたのではと思われます。
とにかく、他にもマダニがいるかもしれないと、すぐに近くの温泉にはいり、髪を洗いながら頭の中などチェックしました。
頭の中とか、耳の後ろのやわらかい部分とかに刺されやすいそうです。
すぐに気付いたのと、温泉でチェックした対処は、幸いしました。
ですが、帰ってから夜、背中の刺された部分が腫れてきました。寝る時も圧迫すると痛いので横向きで寝ました(涙、
さすがに虫刺され程度と甘く見るわけにもいきませんで・・・巷で騒がれている「重症熱性血小板減少症候群(SFTS)」が頭をよぎったりもして翌日いちばん近い皮膚科専門医院を受診しました。
院長先生と息子さんでやっている、ここいらでは大変患者さんが多いので知られる皮膚科医院です。
事前に問診票を出し、受診室に入ってゆくと、日に焼けたまだお若い先生・・・まず「どこの山にいったんですか?」と友だちに訊かれるような感じで・・・詳細なコースまで聞いてくることから あ、先生も山に行くんだなぁとわかりました。 あーそこらへんは、マダニが多い地域ですと。するとおもむろに本を調べ出し・・・そこにいるのは「シュルツマダニ」が推測されるといい、刺されたマダニは持参してきましたか?と訊かれましたが。
全部捨ててしまったというと、刺されたマダニからどんな細菌やウイルスを持っているか知ることができるので、今度刺されたときは必ず取っておいてください(って、絶対今度はないから、、、)と言われました。
きっと私たちのいちばん近い場所であるる狭山丘陵のマダニは、また別の種類なのだとおもいます。
それからおもむろに「やっと」患部を見てくださり、体内にマダニの頭も残っていなさそうだと聞き、ほっ。
マダニというと即、SFTSにかかる!と思いがちですが、先生のお話をまとめると以下のように理解することが大事のようです。
・マダニと一言で言っても、いろいろな種類のマダニが日本にはいる。
・マダニの持つ細菌やウイルスは、血を吸われる際に「日本紅斑熱」や「ライム病」といった感染症を引き起こす。それは、マダニの種類によって違うため、吸われたマダニを捨てずに医療機関に持参することが処置をするうえで重要な手がかりになってくる。
ちなみに私の場合は、「ライム病」が疑われるマダニで、その予防のために抗生物質を一週間内服しました。頭痛や高熱、発疹も出ずにすみました。
・恐れられているSFTSを媒介するマダニの種類は、いまのところ本土以西に生息しているマダニで患者さんも西にお住いの方からで発見されている。しかし、今のところ…今後生態系の分布移動によってはわかりません。
・マダニに刺されたら、医療機関を受診
ちなみに、先生も山で刺されたとき、そのままにして置いたら、ライム病にかかったことがあるのだそうな(お医者さまなのに・・・なんと不用意な(^^;でもそんなものかも知れません。)
・早期に発見すればするほど細菌やウイルスが体内に広がらない、そして最初のうちは 取れやすいが、時間が進むと取れにくくなる…しかし無理に取ろうとすると頭が体に残ってしまい化膿することがある。
「マダニを窒息させる」方法でとる、セロテープやワセリンをたっぷり塗ったりなど。
・肌の露出を極力避け衣服に虫よけ剤を吹きかけるのも効果がある、活動後は入浴をしてマダニの付着をチェックする。
・笹薮に入ったり、木に寄り掛かったり、石に座ったりといった行動は、マダニがつきやすい。
町医者というよりは、研究者肌のお医者さまでしたが、いろいろな情報を教えてくださりとっても面白かったです、ふと待合室を見渡したら、どーんとカブトムシの標本が置かれていましたので、先生の山での興味対象はこれかぁ!と思いました(笑)
ということで、野山での遊び・・・ハチ、アリ、ブユ、蚊、マダニ・・・正しい知識を持って、安全に虫刺されに注意しながら夏休みを過ごしましょう。
※ 行田市門井町体験型モデルハウスの情報をブログで綴っています。 こちらもぜひご覧ください。
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