2009年 05月 29日
自然派生活雑誌をめくっているような映画『めがね』 |
いわゆる「スローライフ」がテーマなんだろうなぁ…。
雨が連日続いて出来た時間のスペースに この映画『めがね』を観た。
観たいと思ってCATVでやっていたのを以前録画しておいたもの。
2007年作品
監督・脚本 : 荻上直子
キャスト : 小林聡美、市川実日子、加瀬亮、
光石研、もたいまさこ
あらすじなど詳細は cinemacafe.net より
この監督の前作『かもめ食堂』も好きだったし
2003年に日本テレビで放送の『すいか』というドラマの独特の色合いを思い出させた。
キャストに小林聡美、市川実日子、もたいまさこの3人が共通して出演していることも
あるかもしれない。
映画全体一貫した風景画を切り取るようなカメラワーク…
そこで展開される あるともない日常のストーリー…。
冒頭の空港の出入り口そこから出てくるサクラ…タエコ…同じ視点から撮られている。
スーツケースを引きずりながら歩くタエコの遠景…鳥が横切ったり、雲の陰がとおり抜けていったり…ここらへんですっかりこの風景写真にどっぷりと浸ってしまう。
そして現れる民宿「ハマダ」のダイニングキッチンにすっかり心奪われてしまった、、、
宿泊棟から出っ張るようにそのダイニングキッチンは作られておりアプローチ側と海のある屋外テラス側をちょうど仕切るような位置にある。
与論島でロケされたと言うその建物はセットではない(やはり民宿?)外部との開口部が極力取り払われオープン…業務用のがっちりとしたキッチンの周囲も大きな窓が連なってはめられており開放的で明るくいかにも南国的たたずまい…。 (ダイニングキッチンの様子のわかる写真…転載不可のため、関心空間 映画『めがね』のサイト内写真 を参照ください)
↑cinemacafe.net より
使い古された味のあるダイニングテーブルがこの映画の主役?そこに出される特別でない日常のお料理やビールのおいしそうなこと…この映画の隅から隅まで徹底して選ばれて登場する民宿やアイテムたちはどれも洗練されていて精々しい…建築写真のようなアングルで撮られた「ダイニングキッチン」や「海辺のかき氷屋」の中で気持ちよさ気に暮らす人々そして犬。
この風景は 我家にも積まれている自然素材の雑貨や住まいをテーマにした雑誌 の
ページをめくっているときと同じような感覚で…。
ちょっと乱暴な言い方をしてしまうと ストーリーなんてあんまり重要じゃないのかも…とおもう。
この映画をとおして 人それぞの心解き放たれる空間や時間を見つけることが出来たなら…。
私がイメージするのはこんな雑誌…
たとえば…
「住む。」
もしくは…
「チルチンびと」
暮らしや雑貨なら…
「天然生活」 などなど…
雨が連日続いて出来た時間のスペースに この映画『めがね』を観た。
観たいと思ってCATVでやっていたのを以前録画しておいたもの。
2007年作品
監督・脚本 : 荻上直子
キャスト : 小林聡美、市川実日子、加瀬亮、
光石研、もたいまさこ
あらすじなど詳細は cinemacafe.net より
この監督の前作『かもめ食堂』も好きだったし
2003年に日本テレビで放送の『すいか』というドラマの独特の色合いを思い出させた。
キャストに小林聡美、市川実日子、もたいまさこの3人が共通して出演していることも
あるかもしれない。
映画全体一貫した風景画を切り取るようなカメラワーク…
そこで展開される あるともない日常のストーリー…。
冒頭の空港の出入り口そこから出てくるサクラ…タエコ…同じ視点から撮られている。
スーツケースを引きずりながら歩くタエコの遠景…鳥が横切ったり、雲の陰がとおり抜けていったり…ここらへんですっかりこの風景写真にどっぷりと浸ってしまう。
そして現れる民宿「ハマダ」のダイニングキッチンにすっかり心奪われてしまった、、、
宿泊棟から出っ張るようにそのダイニングキッチンは作られておりアプローチ側と海のある屋外テラス側をちょうど仕切るような位置にある。
与論島でロケされたと言うその建物はセットではない(やはり民宿?)外部との開口部が極力取り払われオープン…業務用のがっちりとしたキッチンの周囲も大きな窓が連なってはめられており開放的で明るくいかにも南国的たたずまい…。 (ダイニングキッチンの様子のわかる写真…転載不可のため、関心空間 映画『めがね』のサイト内写真 を参照ください)
使い古された味のあるダイニングテーブルがこの映画の主役?そこに出される特別でない日常のお料理やビールのおいしそうなこと…この映画の隅から隅まで徹底して選ばれて登場する民宿やアイテムたちはどれも洗練されていて精々しい…建築写真のようなアングルで撮られた「ダイニングキッチン」や「海辺のかき氷屋」の中で気持ちよさ気に暮らす人々そして犬。
この風景は 我家にも積まれている自然素材の雑貨や住まいをテーマにした雑誌 の
ページをめくっているときと同じような感覚で…。
ちょっと乱暴な言い方をしてしまうと ストーリーなんてあんまり重要じゃないのかも…とおもう。
この映画をとおして 人それぞの心解き放たれる空間や時間を見つけることが出来たなら…。
私がイメージするのはこんな雑誌…
たとえば…
「住む。」
もしくは…
「チルチンびと」
暮らしや雑貨なら…
「天然生活」 などなど…
by baru-nishio
| 2009-05-29 16:02
| 家づくりのダシ
|
Comments(2)
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pagezeni at 2009-05-30 15:00
小津は場面転換のため、あるいはこれからはじまるシークエンスの場所を示すために、汽車の走る風景、バーの並ぶ路地、海岸の移動撮影などを挿入しました。その独特なローアングルが印象的ではありますが、あまり風景の作家というわけではないような…ま、くわしくは小津の映画をご覧下さい。または、ヴィム・ヴェンダースの『東京画』を観ると、小津映画の真髄にちょっとだけ触れることができます(^_^;
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baru-nishio at 2009-05-30 22:17